大回り乗車でしか使ったことがなかった両毛線に乗って、前橋を訪れた。印象は県庁所在地という言葉のイメージそのものの真面目な街。駅の北口から続く六車線の整然とした街路を歩く。
前橋中央通り商店街。「地方都市の金融街」な景観の中に突然全蓋アーケードが現れる。丁度良い徒歩道として機能しているのか意外にも人通りがあって、明らかな車社会のなかで独特の存在感を放っていた。小柄な無印良品とか、所々に新しめのお店もある。「パーラーレストラン モモヤ」に入りtontonオムライスを頂いた。「TONTONのまち前橋」と称し、県産の豚肉を活かしたまちおこしが行われているそうで、ここではオムライスの上に豚肉のソテーが載っている。美味。オムライスも過不足ないお味(褒め言葉)といった感じで美味しい。同行者が頼んでいたナポリタンも分けてもらったが、ピーマン無で酸味薄目の私好みな味だった。
群馬県庁を仰ぎ見る。群馬県最高建築物は実際かなりの存在感であった。ビルというよりタワーだ(県庁が最大ってどうなんだとは思う)。今回の主目的は「ご当地キャラカーニバル2024」。侮っていた。ふわふわしていました。
これは県庁26階の陶製ジオラマ。国見をしながら群馬を歩ける!納得の賑わい。
会場を後に「るなぱあく」へ。70年の歴史をもつ小さな遊園地だ。国道をくぐる地下歩道から直接入場できるのが秘密基地めいていて楽しい。入場料は無料で、大型迷路を除き50円か10円で遊具に乗れる。
飛行機に乗った。この遊園地は(壕の跡らしく)周りより一段低い土地にあるのだが、この「ひこうとう」で飛行することで目線が国道の少し上に来る。背伸びしても見られない景色といった感じ、肩車をしてもらうってこんな気持ちだったかもしれない。元気な遊園地だった。夏季限定で大人向けに夜まで営業する催しもあるらしい。
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駅への帰路、スズラン百貨店に立ち寄った。商店街に面する本館&新館と少し離れた別館(旧丸井)があり、後者は特に入居テナントが二つのみと現状はかなり厳しく見える。しかし本館一階の化粧品売場はそれなりに充実しているように感じた。最適化された現状なのだろうか。前橋といえばベイシアの本社である。他にも郊外ショッピングモールなど"今の"生活の部分はあるはずだが、今回は行けなかったので再訪したい。私のイメージする北関東、の影に隠れた中心市街地の今を見ることができたのでよかった。北関東と仲良くなりたい(n回目)